オール電化にすると便利だけど費用が高くつく?
2020年05月13日オール電化とは、調理や給湯などガスで賄っていたものを、すべて電気に変えるということです。確かに光熱費の支払いが電気代だけで済みますので便利だと思うかもしれませんが、オール電化にするための費用が掛かる可能性があります。これからオール電化にしようと思っている人は、メリットだけでなくデメリットについても考慮しましょう。
オール電化にした場合には、一般的に夜間の電気料金が安くなっていますので、その時間に日中に使うためのお湯や暖房の熱を溜めておくことが可能です。昼間にほとんど家に居らず、夜間に帰ってくるという人の場合は、より節約をすることができます。夜間を中心に自宅で生活をしている人にとっては、電気料金が割安になります。
オール電化にするということは、光熱費は電気代のみになりますので、ガスを併用していた時とちがって、光熱費を一本化することに繋がります。ガスの基本使用料がかからない分だけ、電気の基本使用料の一本化により光熱費を低コスト化することが可能です。
ガスを使用している場合には自宅にガスを引き込むことになりますので、ガスコンロなどで誤った使い方をするとガス漏れや火災の恐れがあります。電気であれば調理の際にIHクッキングヒーターを使用しますが、炎が出るわけではありませんので、火災のリスクを極力下げることが可能です。
災害などが起きた場合には停電が起こることがあります。停電が起きると電気が使えなくなりますので、すべての生活に支障が出る可能性があります。しかし、ライフラインの中では一番復旧が早いのが電気である可能性が高いので、復旧するまでは持ちこたえるように備えをしておくことが重要です。
オール電化にする時には、電気で動かすための設備をあらかじめ用意しておかないといけない場合があります。代表的な設備はIHクッキングヒーターやエコキュート、電気温水器、蓄熱暖房機などになりますが、本体費用に加えて工事費用がかかったりしますので、初期費用が掛かることは覚悟しなければいけません。大きさがある設備の場合は設置場所も考える必要があります。
オール電化にしたからと言って必ずコストが下がるのかというとそういう訳ではありません。初期費用がそれなりにかかりますし、昼間の電気代については割高になるケースが多いですので、注意を要します。オール電化にした時に本当に光熱費が安くなるのか、あらかじめ検証をしたほうがいいでしょう。