安いという理由で中古物件を買ってはいけない!
2020年04月02日中古マンションや中古一戸建てなどの中古物件を購入するきっかけの一つに、コストが安価なことがあります。新築では手を出すことができないような物件が、中古であれば手が届く可能性があるということです。中古物件は確かにコストが安価ではありますが、それだけで飛びつくのは止めた方がいいでしょう。
中古でもまだまだ築年数がそれほど経っていないのであればいいのですが、かなり築年数が経っている物件の場合には、設備が老朽化している可能性があります。例えば、築20年でエアコンも20年間変えていないという場合には、20年以上も前のエアコンを使用していることになるので、当然最新型のものと比べて性能が劣ります。その他にも水回りの老朽化が目立ってくると、水漏れの可能性が出てきますので注意をしないといけません。設備面のメンテナンスを行っていないのであれば、寿命がいつ来るのかわからない状態になっているということです。
築年数が経っているのであれば、部屋の中を修繕したいという気持ちになるかもしれません。修繕を行うことになった場合、何百万円もかかることになりますので、どの程度まで行うのかを考える必要があります。中古物件の購入に加えてリフォーム代のコストを負担する必要があります。修繕しないで済むのが一番理想的ではありますが、そのままでで済まないのであれば、自分たちで住みやすいように修繕をしていく必要が出てくるでしょう。
築年数が20年以上になってくるとリフォームを考えることになります。水回り設備の交換やクロスの張替えなどであれば300万円程度で済みます。30年以上になると内装がかなり老朽化してきますし、40年以上になると内装だけでなく外装も含めて老朽化してきます。大掛かりなリフォームをするとなると1,000万円規模のリフォーム代がかかることになります。築年数が増えるにつれてリフォーム代がよりかかるということです。
中古物件の購入コストを物件価格とリフォーム代の合算と考えると、安いとは言えない可能性が出てきます。いくら物件が安く購入できたとしても、リフォーム代が相当かかるのであれば高くついてしまいます。中古物件の購入目的がコストを抑えるというものであるにもかかわらず、修繕のことを考えるとかえって高くつくのでは本末転倒です。中古物件の場合は内覧することが可能ですので、修繕の可能性も含めてチェックをしたほうがいいでしょう。